売れないバンドマン

こんにちは!

今日は私の友人でメジャーデビューを夢見るアーティスト2組についてです。

まずは、そのうちの1組のバンドマンSについて書きます。

彼はバンド内でボーカルを担当しており、SNS上で「絶対に売れてやるー!!」等々、決意と願望を込めた投稿をしています。

私も社会人になってから彼らのライヴには何度も足を運びました。

彼らの大学の友人の中では私が1番足を運んでいると自負しています。

平日であっても仕事を早く終わらせスーツのまま参加したり、休日でもどうにか時間を作って参加するようにしていました。

それはシンプルに「応援したい」という一心です。


一方で私はマーケティングや市場分析を趣味で勉強していることから、彼らはどう売れていくか、算段はあるのか気になっていました。

そして本人に直接聞いてみました。

行動力はあるけど・・・

彼は何も考えていなかった


バンドマンS「えーっと、地道にライヴ活動を続けて、、、対バン(他のアーティスト、バンドと共演すること)して知り合いを増やして、対バン相手のファンをこっちへ流すようにして、、、飲み会にはたくさん参加して偉い人とと知り合いになる!まぁ、草の根活動かな!!」




いやいや、、、ごめん。





それって何も考えてないよね?

君のような夢みるバンドマンってどれくらいいるのだろう

星の数ほどある夢見るバンドマンの中で、君がSNSで叫ぶ「絶対に売れるんや!!」に近づくにはどうしたら良いのかもっと考えようよ!


私は何事も行動力があれば変化は起きると信じていますし、実体験からもそれに疑いはありません。

ただ、行動には知識を伴わせるか、PDCAサイクルによる検証を行わないと効力は半減以下になります。

バンドマンSは将来音楽で食べていくという夢を持ち、社会人でありながらバンド活動を続ける行動力には敬服します。

さらに対外に向けて臆面もなく夢を発信していることも純粋にカッコいいと思う。

しかし行動するのは良いが、その後が思考停止状態だ・・・


彼らが行動に起こしていることは、夢を見ているだけの人と比べれば天と地ほどの差があり、おそらくそれを本人たちもうっすらと認識しているはず。



問題はここ!



行動を起こすスゴさを本人が感じているため、そのスゴさにうっとりと自己陶酔してしまっているのです。

そうなるともう、ただ定期的にライブハウスで活動して 今日もまた夢に向かって行動した自分を「偉い偉い!」と褒めて、その夜のSNSで綺麗に撮ったクソマズそうなご飯をアップするだけです。


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夢の実現には市場分析が必要不可欠

行動には知識が伴っていないといけない。

言い換えるとマーケティング戦略が必要となる。

バンドマンSの「将来は音楽で食べていく」という夢のためには、当たり前だが色々な側面で「売れる」必要がある。

バンドマンが売れるためにはどうしたらよいのかを徹底的に考えなければならないのだ。

  • 現在のアマチュアバンドマンの数は?
  • 食えるほど稼げるの?
  • 今売れてるアーティストは?
  • 今年ヒットしたバンドは?
  • 最近の若い世代の行動様式は?

上記の例にあげた何倍もの疑問を1つ1つ分析することが重要なのです。

もう1人の夢見る弾き語りマン

冒頭で「夢見るアーティスト2組」と記載したうちのもう片方は、その点を徹底的に分析して行動しています。

(ソロでアコースティックギターの弾き語りをしているため、「アコギY」と記載していきます。)

アコギYは私の大学の1つ下の後輩です。

始めは堅実に生きようと公務員に就職しましたが、やはり夢を捨てきれませんでした。

バンドマンSと同様に「将来は音楽で食べていく」のを1つの目標としています。


アコギYも就職後3年はライブハウスで定期的に活動していました。

私はアコギYのライブにも足繫く通い、同じく「どうやって売れていくの?」と聞きました。

アコギYは当初から、このままライブ活動をただやっていくだけじゃ意味がない と思っていたようですが、でもどうしたら良いのかわからない と言っていました。


情報収集が趣味だった私は「最近はどのサービスも動画サービスを出すようになったよ」「若い子はテレビよりもYouTubeを見ている時間のほうが断然多いみたいだよ」と小言を口にしました。

するとアコギYは私の小言をヒントにして、次々と大小の疑問を出しては自己解消して戦略を策定していきました。

アコギYは「音楽で食べていく」という最終目標の間に1つずつ課題(通過点)を設定していくことにしたのです。

アコギYの夢への筋道

多くの人に認知されるために

彼は、どんなに良曲であっても、知らないアーティスト名であれば曲に興味を持ってくれる人は少ないと考えた結果、まずは少しでも多くの人の目に自分のアーティスト名を見せることが重要だと考えた。

都内の無名のライヴハウスで何度ライヴを行っても意味はない。なぜならそこの情報が外に出ていく範囲は限られているからだ。

ライブハウス店長がSNSに「今日のアーティストは〇〇」投稿しても、それが届く範囲は狭く、かつ興味を持ってくれる人なんてその10分の1にも満たない。

だから、たとえ毎日同じライヴハウスで精力的に活動しても意味はない。

結局それはどちらかというと「待ち」であるのだ。「誰か有名な人、バズらせてくれる人、私たちの存在に気づけ~」ってな具合に。


多くの人に認知されるためには、どこか限られた範囲でも良いので流行らせることが効果的である。

例えば、高校のどこか1校の男子の集団でアーティストまたは曲を流行らせてみると、集団の周りの子達も、同調圧力のためか、集団で話題のアーティストに興味を持つ。そして曲を聴く。

このような小さな火種でも、周りに燃え広がりやがて大火になっていきます。

1例として高校を挙げましたが、大枠このスタイルを狙い、確立してマーケティングしていけば草の根活動と比べれば効率的にメジャーデビューへの道には乗れるはず。

(また大人より若者からのほうがバズ(流行)は起こりやすいことがポイントだ。)


しかし、


若者はライヴハウスに来ない・・・。

若者はいま何をしているのか・・・。

そこでアコギYは私の小言から、動画投稿していくことが今の時代では最も効率的だと考えた。


今年に入ってインスタグラムもストーリーという限定動画配信が若い女性たちの間でブームになっていた。

YouTube、Facebook、インスタグラム、Twitter、ネットフリックス、アベマTV、Amazonプライム、等々、

今はどのサービスも動画配信を備えるようになり、このことからも人の生活にネット上の動画サービスが根付いていることが推察できたようだった。

あとはYouTube等のサービス上で、音楽をテーマに活動している登録者数が多いユーザーを探して分析する。


どうやら「曲のカバー」を少しだけ独自アレンジしている人が人気のようで、彼らの登録者数(ファン数)は数万から多いと100万を超える。

考えてみれば当然で、無名アマチュアアーティストが自分のチャンネルでオリジナル曲を投稿しても、聴いてみようと思う物好きな人なんてそうそういないですよね。

上記の理由からアコギYはYouTubeでカバー曲を投稿することに決めた。

カバーする曲は名曲や流行の曲にし、それを導線(エサ)にオリジナルの曲を聴いて貰う→アーティスト名を知ってもらう、という流れです。

認知度が高くなりファンも増えた後は、YouTubeに自分のライヴ映像をほんの少し流したり、ライヴの告知をしたり、オリジナルのグッズ販売をしたり、色々なやり口が考えればいくらでも出てきます。

その他にも彼は、YouTubeだけでなく他のサービスでも投稿したほうがよいのか、その際同じモノを投稿してよいのか等々考え抜いた。


そしてその後、彼はすぐに動画投稿に必要な機材を一式買い揃え、2017年7月から動画投稿を始めた。

アコギYは現在(2017年9月13日)5つの動画をあげているが、登録者数は100人に満たない。

しかし、今まで通りライブ活動を続けていくよりも、登録者数という目に見える数字でファンを獲得したことに彼は手ごたえを感じていた。

彼は音楽の技術レベルが高いことはもちろん、動画の映像にもこだわり抜いていて、他との差別化もできている。

これからTwitterアカウントを作ることや、Showroomというライブ配信サービスにも手を出していく予定だそうだ。


アコギYは実直に新しいことに挑戦してはPDCAを回すようにしている一方、バンドマンSは変わらずライブ活動を続けて優越に浸っている。

いらないプライドは捨てろ

アコギYの行動はバンドマンSも知っているのだが、バンドマンSは今の活動を変えるつもりはないようだ。

バンドマンSは自分が作った曲に絶対の自信を持っており、活動を続けていけば少しずつファンが増えていつかライブハウスを自分たちのファンで埋まると思っている。

曲だけでなく、彼は自分で考えている売れるための薄いプランにも絶対的な自信があるため、他の人の考えた方法なんて採用したくないのだ。

彼のような中途半端な人ほどプライドが高い。


本当に真剣な人ならば、自分で徹底的に考えていたとしても、わらにもすがる思いで他に良いプランを探し求めている。

自分1人で出てくるアイデアなんてたかが知れているとわかっているからだ。

そしてアコギYのように本気の人は、今回の私のような他人の言うことにも耳を傾け、賛同したり反対したり、どんなことにも本気で率直な意見を言う。

アコギYの素直さや真剣さ、態度に触れると、もっと他に彼のためになる方法がないか本気で考えたくなるし、そんな彼を応援したくなる。

夢を追う姿勢や探求心にプライドが絡まないことでお互いが信用し合い、信頼が生まれるのだ。


一方バンドマンSは「夢に向かって行動する自分」が行動を起こさない人よりも優れていると知っているため、さらに より優れた人をアピールするためオシャレな場所へ旅行し、オシャレな写真を撮ってSNSに投稿する。

その時間にアコギYは戦略を練り、曲の練習、撮影、編集をして ひたすらPDCAサイクルを回しているのだ。

中途半端がばれたら誰も応援しなくなる

何度も言うように、バンドマンSは確かに行動を起こしている時点で素晴らしいと思うが、残念なほどに中途半端なのだ。

両者が身近にいる私はどうしても比較してしまうし、どっちを応援するかと聞かれれば当然純粋で本気さも伝わるアコギYのほうだ。

バンドマンSは人の意見はとりあえず聞いてくれるみたいだが、本人の中で完璧で自信がある 薄氷のごとくもろいプランが変わることはない。

誰かを応援したいと思っている人も、今回のバンドマンSのような姿勢である人には応援はしたくなくなる。

夢を語るには 夢に対する疑問や課題を本気で考え抜き、実際に行動を起こして かつ試行錯誤を繰り返してプライドを捨てなければならない。

当然のことだが、夢の実現には人の応援や協力が必要となる。

誰かが応援・協力してくれている中で、少しでも中途半端な様相を見せてしまえばたちまち信用はなくなり 自分の周りから一瞬で人はいなくなってしまう。


生きていく中でプライドが本当に必要になる場面なんて実はないのだと思う。

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